ぎょーざ話

前にわたくしのことを「焼台の無い焼き鳥屋」と呼んだ焼鳥屋さんに
十日ほど前に行った時のこと。一人で飲んでいて好い加減に酔っ払って
来たところ、隣の席に男4人組の客が来て、
なんとなくこっちのほうを見ているなぁと思ったが見覚えの無い顔だったので
知らん振りをしてたらそのうちの一人が「いつもギョーザを買っていかれる
お客さんですね?我々、ヨーカ堂の惣菜売り場なんです。」と言う。
オーマイゴッド、見られていたのね、です。
でもさすが客商売の人、(半額の)は省略してくれてました、ありがとう。
ほぼ毎日閉店5分前に足早に来て餃子2パックとその他のものを物色する
白髪髭面、風呂上りテラテラ顔のいつも同じトレーニングウエァの中年男。
そらー目立つでしょうな。買い物籠には半額の物しか
入っていないのでレジでお姉さんが品物をチェックする時、
50%引きです、50%引きです、50%引きです、50%引きです、
50%引きです、50%引きです、50%引きです・・と
連呼されるなんとなく気まずい感じの客だし(もう慣れました)。
ま、それはさておき、餃子の話。
そのときふと思い出したのはいつか読んだ「私の体は牛丼でできている」
とかいうような話。雑誌の編集後記か新聞のコラムだったような気がする。
人間の体は食べたものでできている。
人間の体の細胞は半年(不確か)ですべて新しい細胞に入れ替わる。
私はほぼ毎食吉野家の牛丼を食べる生活を半年以上している。
ゆえに、私の体は吉野家の牛丼でできている、というものだった。
ならば、この3ヶ月ほど1~2食は半額ギョーザのお世話になっているので
私の体の六分の一ぐらいは餃子とおはぎで出来ているのではないか
と思ったのですね。で、そこでまた思い出したのは石森章太郎さんの
サイボーグ009。登場人物たちは体の何分の一かを機械に置き換えて
それぞれに特化した能力を持つのでした。俺の体の餃子とおはぎの部分は
何に特化してるんだろな、とぎょうざの姿を思い浮かべながら
酔っ払っていったのでした。
ところで、一時期サイボーグという言葉をよく見かけていたけれど
最近とんと見かけませんね。

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